みなさんこんにちは。
ティウェブサポートチームです。

今回は、オフセット印刷とオンデマンド印刷について、その違いやそれぞれの特徴をご紹介します。

オフセット印刷とオンデマンド印刷、名前は聞いたことあるけれど違いはよく知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どちらも商業印刷で使用されている代表的な印刷方法で、現在出回っている紙の印刷物は、大多数がこれらの印刷方法によって印刷されています。

オフセット印刷・オンデマンド印刷の違い

オフセット印刷・オンデマンド印刷の印刷について、それぞれの工程や特徴、違いを見ていきましょう。

オフセット印刷は、データの入稿、製版（フルカラーの場合CMYK4色の版を使用）、印刷機での印刷を経て納品となります。

対して、オンデマンド印刷は、データの入稿から、直接印刷機で印刷、納品となります。

上記の通り、オフセット印刷とオンデマンド印刷の最大の違いは、印刷工程に製版と呼ばれる「版」を使用しているか、そうでないかです。

その他の違いも見ていきましょう。

オフセット印刷は、仕上がりが高品質、企業のロゴマーク等でよく使われる「特色」と呼ばれる特色インキでの印刷が可能です。ただし製版工程がある分、納期がかかります。

比べてオンデマンド印刷は、納品までのスピードが速い。けれども仕上がりのクオリティはオフセット印刷に劣る、特色印刷ができない、といった特徴があります。

大部数ならオフセット印刷、小部数ならオンデマンド印刷

次に、それぞれの印刷コストはどうでしょうか。

オフセット印刷は製版による版代を含むため、小部数だとどうしても割高になります。ただし、1枚当たりの印刷にかかる単価は低いため、大量に印刷することでコストを抑えることができます。

対して、オンデマンド印刷は製版の工程がないため、小部数の印刷は安価となりますが、1枚当たりの印刷にかかる単価が高いため、大量に印刷するとコストが上がります。

印刷会社や使用する印刷機によりますが、100部を超えたあたりからオンデマンド印刷より、オフセット印刷の方が安価になることが多いです。

コストの面では、少しだけ印刷したい場合はオンデマンド印刷、大量に印刷するならオフセット印刷がおすすめです。

昨今のオンデマンド印刷機は高性能になってきている

一般的にオンデマンド印刷は印刷機自体の処理解像度が低いため、オフセット印刷と比べると仕上がりのクオリティが低いと言われています。

しかし、昨今のオンデマンド印刷機は高性能になってきており、仕上がりにオフセット印刷と大きな差を感じさせない印刷機もでてきています。

また、オンデマンド印刷はオフセット印刷に比べ 、広範囲のベタ塗りで色むらが出やすい、グラデーションや薄い色味、細かい文字などの再現性が劣るなどのデメリットはありますが、上質紙（画用紙のような非塗工紙）への印刷は、インキの染み込みが発生して色が沈む（暗く見える）オフセット印刷よりも、トナーを用紙表面に定着させる方式のオンデマンド印刷の方が発色の良い鮮やかな色味を再現できるなどのメリットがあります。

さらに、一部のオンデマンド印刷では、通常印刷機で使用するカラーの種類であるCMYKよりも色域（色の再現幅）が広いRGBの色を再現できる（CMYKでは表現できなかった鮮やかな色を表現できる）ものもでてきています。

いかがでしたか？

オフセット印刷とオンデマンド印刷、どちらも固有の特徴やメリット・デメリットがあります。

ティウェブでは、印刷会社と連携し、作成する印刷物やコストに合わせて最適な方法をお客様へご提案しております。