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進出色と後退色、そして北斎

こんにちは、ティウェブ立石です。

今日は色のお話。

Webでもグラフィックでも、デザインをする時にはまず情報を整理し、どう伝えるかを考えますよね。
どの順番でユーザーに伝えるか。何をどう目立たせるか。などなど。

その際、レイアウトやサイズはもちろん、色のチョイスはとても重要な要素になります。

■目立つ色

みなさんが感覚的に知っている、例えば「赤色」や「黄色」。
危険や注意を促す場合に良く使われます。

これ、実は科学的根拠があります。

■可視光線のしくみ

ヒトの眼に見える波長の光を「可視光線」と呼び、
その波長の長さによって、ヒトの目には異なった色として認識されます。
可視光線の色は、日本では一般的に7色と言われています。虹色の7色ですね。

右側(赤)に行くほど波長が長く、前に飛び出すように見えると言われています。(進出色)
左側(紫)に行くほど波長が短く、奥にあるように見えると言われています。(後退色)

試しに、当社の素材ダウンロードサイト「画像衆」のロゴを、赤と藍で構成してみました。

どう見えましたか?

私はバッチリ「赤」に目が行きました。

もちろんモニタや部屋の明暗などの環境、また人によっても感じる程度が違いますが、
この色の感じ方をデザインに活かしてみてください。

■後日談

北斎の「女浪(めなみ)図」を見てきました。

いつまでも見ていたくなる不思議な絵でした。
葛飾北斎80歳代の作品だそうです。
力強く激しく渦をまき、しぶきをあげる波。
陰影で感じる立体感とは別に、色違いの2色の波に遠近感を感じました。

波は紺と碧の2色。
可視光線の図を思い浮かべて……「あっ!」